破壊 - 雑魚日記

破壊衝動という言葉がある。

破壊衝動 : 人間に様々な事柄が原因となって主に発作的に沸き起こる衝動であり、そこから物事を破壊したり暴れるといった行為を起こすという欲求に駆り立てられるという状態になる。(Wikipedia)

日常生活の中で背負い込むストレス、苛立ち、不安、怒り、ありとあらゆる負の感情

それらをいっさいがっさい投げ飛ばしたくなる、破壊したくなる、そんなことが誰しもあるはず。

人はそれを理性によって押さえ込んでいる。自由を求める欲求と、それを押さえ込む理性。

そのバランスによって社会は成り立っている。どれだけ学校や仕事に行きたくなくてもサボって寝ていようと思っても、「行かなきゃなぁ…」と思って布団から転げ落ちてゾンビさながら歩き始める。

破壊したくなりませんか？

これまでの常識を、破壊。

自由を抑える理性を、破壊。

あるがままの社会を、破壊。

テンプレート、モダン、ノーマルな格式を、破壊。

破壊。

小気味良い。

ざまぁ見やがれ。

時にこんな文章の世界なんだから、自由に、破壊文章を描いてみては？

いいだろう

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・S・トリガー

・バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地に置く。

「シールド・トリガー、《デーモン・ハンド》」

「うっわ、きっつ」

「え～～っと、じゃあ《凶戦士ブレイズ・クロー》を…」

『本当にそれでいいのか？』

え？

『破壊するのは本当に《凶戦士ブレイズ・クロー》でいいのか？』

え？じゃあ隣にいる《カンゴク入道》を…

『違う』

一体なんなんだよ

『お前が本当に"破壊"したい物は他にもあるんじゃないのか？』

…一体どういうことだ

『例えば、"目の前で戦っている男"はどうだ？』

…！、それは…

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おれは昔から凡腐な人間だった。

幼なじみで同い年のアツシといつも比べられていた。

最初に気付いたのは小学校6年生の時、漢字テストの結果が特に悪い結果だった。

ゲームに遊び更けていたせいだったと思う。

母は俺に「アツシくんは満点だったんでしょ、あんたも頑張りなさい！」と叱った。

なぜあいつの点数を知ってるんだとか、そもそも同じくらい遊んでたのにアツシはなぜ満点なんて取れるんだとか思いもしたが、悪い点を取った俺に言い返すことはできなかった。

中学校に入ると、それは段々顕著になっていった。

中間テスト、期末テストで彼に劣った点を取ると、決まって「アツシくんを見習って頑張りなさい」を一瞥を受けた。

アツシは毎度「気にすんな」と笑ってくれたが、「誰のせいでこんな思いをしてると思ってるんだ」と口には出さずとも感じていた。

高校生になると、アツシはおれの学力じゃ到底届かないような大学を志望し始めた。

おれはその事を気にかけながらも等身大の、家から通える大学に目を付け勉学に励んだ。

親からは案の定「アツシはあんなにレベル高いとこ目指してるんだからもっと頑張りなさい」と小言を頂いた。

そしてアツシ本人も、おれと比べられることに慣れ始め、自分はより優れていると思うようになり始めたらしい。

そのせいか彼の口から「お前やっぱバカやな～」みたいな、おれを貶めるようなセリフが出るようになり、おれはアツシと距離を置くようになった。

ある日アツシが他の友達と騒いでるのが見えた。

懐かしい、デュエルマスターズだ。小学校の時あいつに誘われて遊んだことがあったっけ。

中学に入ってからは部活と勉強で忙しくてやめちゃったけど、あいつまだやってたんだ。

ただもう高校3年なのに遊んでていいのかよ

とか思いつつ、月日が経った。

結論、おれは志望校に合格した。

親からのプレッシャー、アツシとの確執、色々あったがひとまずホッとした。

そしてアツシはというと、第一志望校に落ちて、滑り止めで受験したおれと同じ大学に合格した。

どうやらまだ一緒にいなきゃいけないらしい、そんな具合で内心嫌に感じたが、アツシ本人はそうでもないようで「またよろしく」と笑って見せた。

大学進学後もなんだかんだアツシと過ごしている。

アツシは相変わらずの性格で、勉強できるマウントを取るし、他の奴らとの話の中でサラッとおれをディスってくる。袂を分かつ日はいつになるだろう。

そんなある日、サークルの交流会で趣味の話で盛り上がった時、趣味はカードゲームだと話している奴がいた。

アツシが何やってるん？と聞くとどうやらデュエルマスターズだったらしい。

大学生でもやってる人いるんだ、と思った。

アツシは最近まで遊んでたからだろうか、そいつと色々話し始めた。

おれは他のグループに顔を出しに行った。

翌日、アツシから連絡があった。

久しぶりにカードゲームせん？、か

さしずめ、あの男の影響でゲーマー熱に火が付いたか

無視しても面倒なので従うことにした。

そして、今＿＿＿＿

小学生の頃の記憶と40枚を頼りに遊んでいる訳だが、、、

「《ブレイズ・クロー》で一点」

「シールド・トリガー、《デーモン・ハンド》」

『破壊したい物は他にもあるんじゃないのか？』

破壊するべきものは…

『今のお前には、あらゆる物を破壊できる』

破壊したい物は…

怒り恥妬み

ストレス嫉み憤慨

羨望確執差別

苛立ち苦悩悲しみ束縛

恨み悔しさ悲哀

苦しみ憂い嫌悪感

不安哀愁大根

破壊したい物は…

「いつまで考えてんだよお前ww早くしろよww」

「破壊したい物は…

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お前じゃぁ！！！！！！！！！」

今日午後3時頃、大学生の男性一人に殴る、蹴る、破壊などの暴行を加えたとして、19歳の男性を暴行の疑いで逮捕しました。調べによると容疑者は「テキストに書いている通りの処理をした」「《デーモン・ハンド》に唆された」と述べており、警察は精神に何らかの異常を来している可能性も含めて捜査を続けると＿＿＿＿＿＿

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ストレスの掃き方というのは人によって違う。

こまめにストレスを吐き出せれば良いのだけれど、案外それは難しい。

それは多分全員痛感してると思う。

もちろんおれだってストレス溜まるに決まってる。

なんなら最近はめちゃくちゃストレス溜まってる。イライラヤバい。

CSでボロ負けたストレスを、破壊。

俺が部屋でのんびりしてる時間を妨げる奴らを、破壊。

仕事中に訳のわからないことを言って作業を止めてくるオバハンを、破壊。

新しい仕事を探さなきゃいけない現状を、破壊。

雪積もって歩きにくくなってる道を、破壊。

公式と癒着してる感あって気持ちの悪いyoutuberを、破壊。