Q.ヴィオラの黒像の何がダメだったの?

先日発表された来年1月からのCSプロモ、その内容に賛否両論沸き立つデュエルマスターズ界隈。

おれはあまり喜べない側なんですが、何故ダメだと思うのか、この先どういう事態が想定されるか、現在の競技デュエルマスターズの状況を踏まえてお気持ち表明をします。

こういうお気持ち表明をするのはキモくなりがちだから出来るだけ避けようとしてたんだけど、まぁ、たまにはいいでしょ、俺オタクだし。

 

あらかじめ予防線だけ。

あくまでも一個人の意見で、事実とは別に個人的所感やら想像やらが含まれる文章になっているだろうから、何かキモいのを受け付けない人はブラウザバック推奨。

当然俺は今回のプロモ発表を素直に喜んでる人もいて、ダメだって思ってる意見を良く思わない人がいるのも理解してるつもり。

読んで不快になってもそれは自己責任で。

 

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今の競技デュエルマスターズは2つ問題を抱えていて、まず来年から50人未満のCSにサポートが降りなくなること。それからワンピースカードゲームやら他TCGの盛り上がりが影響して競技人口が全国的に減っていること。

この2点から、来年以降のCS参加人数が不安視されている。

 

CS参加人数を集める最も効率的な方法は、景品であるプロモーションカードを強くすること。

これは2019年のモルネク期や、2021年デドダム期などの大会実績等を踏まえれば簡単に至る結論であるはず。

反対に、2022年覇道期辺りは景品自体はそこまでという評価だったものの、配布枚数の増加や25-49人のCSにも1/2サポートを下ろすなどの対応を取ることでCS参加人数はある程度確保できているようであった。

 

ここで重要なのは、CS参加人数を確保する上で重視されているのが優勝プロモ以上にベスト8プロモであるということ。

ベスト8プロモは、当然参加者の内8人が貰える物なため、比較的プレイヤー達が手に入れやすい物である。

優勝できなくてもベスト8までいければ、言い方こそ悪いが、参加費分回収できれば参加者としては申し分ない。

お金のためにデュエルマスターズをしているように捉えられるこの状況を一部のプレイヤーには嫌に映るだろうが、オリパ剥いて当たったらアド!って言うのと本質的には変わらず、逐一言及しなければならない問題とは思えないため、特別触れることはしない。悪しからず。

 

現に、CS優勝すれば当然参加費分は回収できるが、ベスト8に入っても参加費が回収できない時期は参加者数がやや落ち込んでいたように思える。

 

つまり、来年以降のCSサポートが降りるようにするために、来期のベスト8プロモは参加者をかき集められるような代物が期待されていたということ。

 

そして、この現状に対して与えられたのがヴィオラの黒像だった。

 

 

 

直近数年のベスト8プロモを考えてみてほしい。

コロナ期直後のCS復活の頃から遡ると、まずデドダムが与えられた。

当時、再録もなければ光らせる事もできない。それでいて使用率は飛び抜けていた超汎用カードだということで、デドダムが貰えた2021年は競技デュエルマスターズは大いに盛り上がっていたように感じる。

 

2022年1月〜6月、サイゾウミストが与えられた。デドダムの後ということで、これ以上の物は来ないだろうと薄々感じていた中で、当時全くといって良いほど姿を見ないカードが景品となり、2021年と比べて参加者はかなり目減りしたのを覚えている。

 

2022年7月〜12月、今期はドンドン火噴くナウが与えられた。現役バリバリの汎用カードではあったものの、現在価格は1000円程度。参加費がギリギリ回収できない程度のラインである。

 

直近の3例から、デドダムのような汎用でありかつプロモ版の需要も見込まれる物は、相応に値段が高くなり、CS参加者も増える。

サイゾウミストのような、あまり使われていない物をプロモにすると人が減る。

火噴くナウのような、汎用ではあるものの既にプロモ等高レート版が存在する物は値段が落ち着きやすい。

 

ちゃんとCSの開催状況やら結果やら相場情報やらを踏まえていれば分かるはず。

 

 

では来期は?ヴィオラだけと言わず全部確認してみよう。

 

優勝:ガイアッシュカイザー

もう神アート版がある。

高レートのガイアッシュカイザー自体の流通数が増え、本来ならコレクション的価値が高くあるべき神アート版の値段が下がる。

神アートのようなコレクション品であっても資産価値が安定しないという前例ができてしまうため、今後コレクション需要を見込んでリリースされる商品に対する信用度が落ちる。

 

ベスト8:ヴィオラの黒像

プロモ版がなかったため、一定の需要こそあるものの、大して使われていないため需要はそこまで高くない。

少なくとも現在抱えている問題を解決する程の力はない。

だって、俺これ今年に入って指で数える程度しか使われたことないし。

 

参加賞:地龍神の魔陣

プロモ版があるし、20th版がある。

参加賞にいちいち金額的価値を求める物でもないから、特に問題はない。

 

シールド戦:百鬼の邪王門

神アート版がある。

 

リモート:ヒャクメ-4

winner版がある上に、そんなに使われてない。

 

 

 

バカ???????????

 

 

何度でも言うが、CSプロモってのは、プレイヤー達がCSに足を運ぶ上でモチベーションに直接的に、そして最も深く関わってくる。

 

直近3期から特に反省が見られない選出をしてるけど、どうしてこうなる。

景品として選ぶカードは、今までにプロモなど高レート版での排出はされているか?競技シーンにて活躍しているカードか?等

これまで得たデータと知見からより良い物を選ぶことはできたはず。

 

 

頭ごなしにバカって言うのも可哀想だし、一応選定した側の視点やら理由を考えてみる。

 

CSプロモの価値を定めるのは、需要と供給であり、運営は需要の部分において慎重になるべきである。

 

需要が高いカードをその時その時で上手く判断しなければならず、ただイラスト発注などのスケジュールを加味すると配布から3ヶ月から半年程度前から準備する必要があるだろう。

半年もあれば競技環境はある程度推移するため、その期間中に需要が変動することも少なくない。

それ故に、需要の変動が少ないと思われるカードを優先的に選んでいる可能性がある。

 

今回で言う所のガイアッシュカイザーは、高額であり、かつある程度の人気もあり環境最前線のカードなため、需要がガタ落ちする事はないと考えたのだろうか。

ヴィオラの黒像も、環境で必須級の活躍を見せる訳ではないが、いわゆる便利カードとしてプレイヤーらに扱われている節があったため、プロモがない今一定の需要があると踏み切ったと考えられない事もない。類似例はプーンギ辺りかな。

 

発注から完成までのラグを、安全策でやり切ろうとした結果、今回みたいな中途半端なラインナップになってしまったというのは可能性としてはあり得そうだ。

 

一方で、運営側が需要面をクリアしたカードを選んでも上手くいかない場合もある。

それが供給面の問題。

ドンドン火噴くナウの価格推移を考えてほしいのだが、火噴くナウは初動価格は10,000円をゆうに超え、サイゾウミストが残していった泥を見事に払拭してくれたように思えた。

しかし、火噴くナウの現在の価格は過剰な供給の影響もあり、その資産価値は大下落。現在1,000程度で落ち着いている。

 

ドンドン火噴くナウの値段が下落した理由は大きく2つあって、まずドンドン火噴くナウにはCSプロモ以外に神アートと20th版が存在すること。

レートをあげようとするプレイヤーにとって、より希少価値を求めて他のバージョンに需要が向くのも仕方ないことである。高レートのバージョンが複数あるせいで需要がそれぞれ分散されてしまっている。

そしてもう1つが、CSプロモ版に希少価値がなくなった理由でもあるCSの開催数が多すぎるというもの。

今年に入って、東京や大阪を始めとした地域で平日CSが開催され始めた。それも数回どころの話ではなく、ほぼ毎日と言ってもいいほどその開催頻度は増している。

 

この2点からドンドン火噴くナウは需要と供給のバランスが乱れ、値段が下落してしまった。

 

ドンドン火噴くナウは配布開始時点で、既に高レート版が存在していたとは言え、プレイヤーからは喜ばれていたと記憶している。

サイゾウミストの後任ということもあって、世間的には強いプロモだったと言っていい。

 

しかし困ったことに、現代競技デュエルマスターズにおいて、プロモが強いとなったら大会の開催数が爆増するのである。

都内及びその近隣県だけでも1ヶ月で30回近くCSが開かれている現状、単純計算でドンドン火噴くナウは150-200枚程度流通数が増えることになる。

配布期間が半年間だったにも関わらず、1年間配布されたデドダムと同じくらい流通してるんじゃないか。

 

運営側が、このCSが開かれすぎている現状に警鐘を鳴らしているというのも可能性としてはある。

あまりに多く開かれすぎてしまうと、今期に限らず、どんなカードをプロモにしても過剰供給により値段は落ちてしまう。

そして、ある程度景品プロモが弱かろうと、ゲーム本来の面白さでCSに足を運ぶプレイヤーはいることも事実である。

CSの開催数を減らして以前よりも低頻度で開催されるCSに参加者が集中すれば、サポートは降りるし、プロモは過剰流通しないし、市場価格が安定して価値も保たれる。

これにて万事解決、一件落着、祇園精舎の鐘の声

 

 

バカ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

DMPランキングの大会結果のページで、各CSのポイント倍率が確認できるのはご存じでしょうか。

それを見れば分かると思うが、今全国的に0.5,0.6倍のCSが増えてきている。

単純に32人規模等のCSが多いというだけの話ではなく、50人規模のCS等でも定員割れが多発しているのである。

 

高頻度で開催されるCSに人が集まらないから、頻度を落としてたまに開催するようにしたら人が集まるとかそんなに甘い話なんてなくて、冒頭でチョロっと書いたように競技人口全体が減っている事が大問題。

一度定員割れを起こして、景品が出ないCSになったらなかなか人なんて集まらないんです。

東京辺りは人がとにかく多いのであまり心配はないが(というかどうなるかあまり想像できん)、田舎はこの人が少ない事による打撃を大きい。

CS会場まで距離がある上に、最近では人が集まらない。しかも景品が出たとしてもそんなに強くない。となると数少ないCSでもサポートが降りない事がザラに起きるようになる。

 

プレイヤー離れが進んでいる+景品が弱くて人を集める力が乏しい+そもそも景品が配られる機会が減る

 

この最悪なトリプルパンチが導くのが、競技シーン(とりわけ田舎での)の衰退。

東京などではこれまで同様に平日休日問わずにCSの開催は続行可能だと思う。

0.5,0.6倍の開催数は多いにしろ、プレイヤー自体は多く、改善の見込みがあるから。

 

それが難しい田舎は?地方は?

ゆうてそんなに減らないんじゃないの?とか思うかもしれないけど、減るとこはちゃんと減るからな?

 

地方での開催数が落ちると、デュエルマスターズの競技シーンが発展してる地域と廃れてる地域の差が生まれてしまう。

その事象がそもそも良くない。

 

競技シーンの発展は、GPや全国大会の様な大型大会で界隈全体の盛り上がりを招く要因たり得る物であるため、みすみす衰退させてしまうのは勿体ない。

それに、減った人口を回復させるのは難しいことなので、今後は人を集める施策に力を入れてほしい。本当に。

 

 

ダメなとこ挙げたらまだまだキリがないけど、ちゃんと言語化できなさそうだし、これ以上はキモすぎになるから風呂敷パタパタ

おしまい